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日本でリハーサルスタジオを借りる方法 — 外国人ミュージシャンのための完全ガイド【2026年版】

2026/02/25

日本には、ミュージシャンのために心を込めて運営されているリハーサルスタジオが無数にあります。機材は完備、防音は完璧、そして何より — 音楽を愛する人たちが待っています。しかし外国人にとって、予約方法もマナーも分からないまま最初の一歩を踏み出すのは不安なもの。このガイドでは、料金相場から予約の手順、知っておくべきスタジオマナーまで、すべてを網羅します。
リハーサルスタジオのドラムセットとアンプ
日本のリハーサルスタジオ — 機材が揃った防音空間が、あなたの音楽を待っている

日本のリハーサルスタジオが特別な理由

海外でバンド練習というと、ガレージや地下室を借りるイメージがあるかもしれません。しかし日本では違います。駅前のビルの中に、完璧な防音設備と一流の機材を備えたリハーサルスタジオが当たり前のように存在します。しかも料金は驚くほどリーズナブルです。

日本のスタジオが特別なのは、設備だけではありません。音楽を愛する人たちが、ミュージシャンのために真剣に運営しているということです。機材のメンテナンスは毎日行われ、スタッフは楽器の知識を持ち、困ったことがあれば親切に対応してくれます。利益だけを追求するビジネスではなく、音楽コミュニティの一部としてスタジオを守り続けている — そんなオーナーやスタッフが日本中にいます。

このガイドでは、バンドメンバーを見つけたあなたが次にやるべきこと — リハーサルスタジオの探し方、予約方法、そして知っておくべきマナーを、外国人の視点から完全に解説します。

料金ガイド — いくらかかる?

ギターとアンプのある練習スペース
個人練習なら1時間500円台から。バンド練習でも1人あたり数百円

日本のリハーサルスタジオの料金は、海外と比べてかなりリーズナブルです。以下は2026年現在の一般的な相場です。

利用タイプ 料金帯(1時間) 備考
個人練習(1人) 500〜880円 前日予約が一般的。空き部屋を格安で開放
個人練習(2人) 1,000〜1,540円 ボーカル+ギター等のデュオ練習に
バンド練習(小部屋 6〜10帖) 1,000〜2,200円 3人程度まで。平日昼が最安
バンド練習(中部屋 12〜15帖) 1,500〜3,000円 4〜5人の標準的なバンド向け
バンド練習(大部屋 18帖〜) 2,500〜4,000円 大編成やリハーサルライブに

料金を安くするコツ

  • 平日の昼間を狙う — 18時以降や土日に比べて20〜40%安い
  • モーニングパック — 朝6:00〜9:00の早朝割引。通常の20%OFF
  • デイパック — 平日17:00までの3時間パック。長時間練習に最適
  • ナイトパック — 深夜23:00〜翌朝の4〜6時間パック。コスパ最強
  • 個人練習を活用 — 前日予約限定だが、1人500円台から使える

重要ポイント: 料金にはドラムセット、ギターアンプ、ベースアンプ、PA、マイクなどの基本機材がすべて含まれています。手ぶらで行っても演奏できるのが日本のスタジオの素晴らしいところです。

予約から利用までの完全ステップガイド

ステップ1: スタジオを選ぶ

最寄り駅や練習場所のアクセスを考えて選びましょう。東京なら主要駅の近くにほぼ必ずスタジオがあります。初めてなら、大手チェーン(NOAH、PENTA、GAtewayなど)がスタッフの対応も安心です。

ステップ2: 会員登録する

ほとんどのスタジオは無料の会員登録が必要です。初回来店時に登録できます。

  • 必要なもの: 身分証明書(パスポートでOK)
  • 所要時間: 10〜15分
  • 費用: 入会金・年会費とも無料(ほとんどのスタジオ)

ステップ3: 予約する

予約方法はスタジオによって異なります。

予約方法 対応スタジオ 外国人へのおすすめ度
Web予約 NOAH、GAteway Studio、Studio 246 ★★★(電話不要で安心)
電話予約 ほぼ全スタジオ ★★(日本語が必要)
メール予約 OTOREN 等 ★★★(英語対応あり)
来店予約 ほぼ全スタジオ ★★(ジェスチャーでも通じる)

日本語が不安な方へ: Sound Studio NOAH のWeb予約なら、画面の指示に従ってクリックするだけで予約完了。Google翻訳を使えば十分対応できます。また、OTORENは英語の公式ページがあります。

ステップ4: 当日の流れ

  1. 予約時間の5〜10分前に到着 — 受付でカードを見せる(または名前を伝える)
  2. 部屋番号を確認 — ロビーのモニターや受付で案内される
  3. 機材をセットアップ — アンプの電源を入れ、マイクを接続し、ドラムの椅子を調整
  4. 演奏!
  5. 終了5分前に片付け開始 — これが最も重要なマナー(後述)
  6. 受付で精算 — 現金、クレジットカード、電子マネー対応が増えている

ステップ5: キャンセルポリシーを把握する

キャンセル料は一般的に以下の通りです。無断キャンセルは絶対にやめましょう。

  • 7日前まで: 無料
  • 2〜6日前: 50%
  • 前日・当日: 100%

東京のおすすめスタジオ

東京の街並みとネオン
東京は世界でもっともリハーサルスタジオが密集する都市のひとつ

Sound Studio NOAH(サウンドスタジオノア)— 最大手チェーン

店舗数 都内約31店舗(渋谷、新宿、池袋、下北沢、中野、秋葉原 他)
料金 バンド: 1,300円〜/h 個人: 770円/h
予約 Web予約対応(会員登録無料)、電話、来店
支払い 現金、クレジットカード、PayPay、電子マネー
公式サイト studionoah.jp

日本最大のリハーサルスタジオチェーン。3帖のボーカルブースから85帖の大型スタジオまで、あらゆるニーズに対応。Web予約ができるため、日本語に不安がある外国人ミュージシャンにとってもっとも利用しやすいスタジオです。ポイント制度(1,100円=1pt、60pt貯まると2,200円引き)もあり、継続利用するほどお得になります。

Studio PENTA(スタジオペンタ)— 1985年創業の老舗

店舗数 12店舗(新宿、池袋、渋谷、吉祥寺、五反田、横浜、千葉 他)
料金 バンド: 1,700円〜/h 個人: 700円〜/h
予約 電話・来店のみ(Web予約非対応)
支払い 現金、クレジットカード
公式サイト studiopenta.jp

1985年から続く老舗。新宿店はJR新宿駅から徒歩1分という最高の立地。電話予約のみなので日本語力が必要ですが、吉祥寺サウスサイド店は隣にライブハウス「DAYDREAM KICHIJOJI」が併設されており、練習→ライブの動線が最高です。

GAteway Studio(ゲートウェイスタジオ)— 予算重視ならここ

店舗数 7店舗(池袋、高田馬場、町田、渋谷道玄坂 他)
料金 バンド: 1,650円〜/h 個人: 770円/h
予約 Web予約対応
営業 24時間・年中無休
公式サイト gw-studio.com

入会金・年会費無料、24時間営業。渋谷道玄坂店にはDJミキサーも完備。予算重視のミュージシャンに人気で、Web予約にも対応しています。

OTOREN(オトレン)— 英語対応で個人練習に最適

所在地 東京
料金 シンプルルーム: 400円/30分〜 ピアノ付き: 680円/30分〜
予約 メール(英語OK)または電話
英語サイト otoren.tokyo/en

英語公式サイトがある稀有なスタジオ。個人練習に特化しており、静かな環境でじっくり練習したい方に最適です。観光で日本を訪れたミュージシャンも歓迎しています。初めて日本でスタジオを使うなら、ここがもっとも安心です。

Sound Studio Dom(サウンドスタジオドム)— 英語スタッフ常駐

所在地 高円寺(JR高円寺駅南口2分、PALアーケード内)
料金 バンド: 1,000円/h〜 個人: 550円/h
設立 1994年(高円寺最古のスタジオ)
公式サイト studiodom.web.fc2.com

高円寺最古のスタジオで、英語対応スタッフが常駐。併設の音楽バー「Bar C-Studio」では他のミュージシャンとの出会いも。個人練習550円/hは東京最安レベル。高円寺は音楽の街として知られ、周辺にはライブハウスやレコードショップも多数あります。

大阪・名古屋・福岡のスタジオ

東京だけが日本の音楽シーンではありません。大阪、名古屋、福岡にも素晴らしいスタジオがあります。

大阪

  • Studio 246 OSAKA(梅田)— 関西最大級チェーン。24時間営業。Web予約対応。全室15帖以上の広々空間。QRコード決済対応(公式サイト
  • BASS ON TOP(梅田・心斎橋・京橋・天王寺)— 大阪定番。系列ライブハウス「梅田Zeela」併設。ナイトパック3時間5,250円〜(公式サイト

名古屋

  • Studio 246 NAGOYA — 地下鉄東山公園駅直結。専用駐車場完備。Web予約対応(公式サイト

福岡

  • MRT ミュージックスタジオ(天神)— 24時間営業。こだわりのドラムセット(Brady, SONOR, Ludwig)が自慢。天神駅徒歩4分(公式サイト
  • Sound Boogie(天神・大橋・小倉)— リハーサル+レコーディング対応。3店舗展開(公式サイト

絶対に守るべきスタジオマナー

ギターアンプのツマミ
アンプのボリュームを下げてから電源を切る — 基本中の基本

日本のスタジオには暗黙のルールがあります。知らないと恥ずかしい思いをするだけでなく、機材を壊してしまう可能性もあります。

時間のルール(最重要)

  • 終了5分前には片付けを完了する — これが最も大事なマナー。次の利用者がすぐにセットアップできる状態にすること
  • 遅刻しても終了時間は延びない — スタジオの時間は厳密。遅れた分は自分の損失
  • 演奏時間はセットアップ・片付け込み — 2時間予約なら、実質演奏は1時間45分程度と考えること

機材のルール

  • アンプの電源手順を守る:
    • ON: ボリューム0 → 電源ON → (真空管アンプは30秒待つ) → STANDBY ON → ボリュームを上げる
    • OFF: ボリューム0 → STANDBY OFF → 電源OFF
  • マイクを叩いて音量確認しない — 「チェック、ワンツー」と声を出す
  • 使った機材は元の位置に戻す — マイクスタンド、アンプ、椅子すべて
  • 壊したら正直に申告する — 弁償になることもあるが、黙って帰るのは最悪

施設のルール

  • 室内完全禁煙
  • 飲食禁止(ロビーでは可能な場合あり)
  • 飲酒・泥酔での来場禁止
  • ゴミは持ち帰り
  • 18歳未満は22:00以降利用不可(日本の法律に基づく)

便利な日本語フレーズ集

スタジオで使える日本語フレーズをまとめました。電話予約やスタッフとのやりとりに役立ちます。

場面 日本語 読み方 English
予約したい 予約したいのですが Yoyaku shitai no desu GA I'd like to make a reservation
個人練習 個人練習できますか? Kojin renshuu dekimasu ka? Can I book individual practice?
人数 ○人です ○-nin desu There are ○ of us
時間 ○時から○時間お願いします ○-ji kara ○-jikan oneGAi shimasu From ○ o'clock, for ○ hours please
部屋番号 何番の部屋ですか? Nan-ban no heya desu ka? Which room number?
機材 キーボードを借りられますか? Kiibodo wo karirareru desu ka? Can I rent a keyboard?
延長 延長できますか? Enchou dekimasu ka? Can I extend?
トラブル すみません、アンプの調子が悪いです Sumimasen, anpu no choushi GA warui desu Excuse me, the amp isn't working properly
お会計 お会計お願いします Okaikei oneGAi shimasu Check please
感謝 ありがとうございました AriGAtou gozaimashita Thank you very much

スタジオ以外の練習場所

スタジオ以外にも、日本には練習できる場所があります。

  • カラオケボックス — 1時間100〜500円。楽器持ち込み可能な店舗もある。防音完備で深夜も利用可能。ただし音量に制限がある場合あり
  • 公園・河川敷 — 無料で練習できるが、アコースティック楽器のみ。近隣住民への配慮が必要
  • 音楽バー — ジャムセッションを開催している店が多い。練習というより実戦の場。東京のライブハウスガイドも参考に

番外編:書き手の想い — 下北沢GARAGE、音楽のために生きた場所

薄暗いステージのマイクスタンド
音楽のために生きた場所を、忘れない

この記事を書くにあたって、どうしても伝えたいことがあります。

下北沢に、GARAGE(ガレージ)というライブハウスがありました。1994年にオープンし、28年間で約100万人が訪れた場所。Base Ball Bear、ACIDMAN、レミオロメン、パスピエ、Suchmos — 数え切れないバンドがここから巣立っていきました。

オーナーの渡辺新二さんは、私の盟友でした。渡辺さんの信念は明確でした — 「育成」ではなく、ミュージシャンの純粋な創作活動をサポートする環境を創ること。自分のことを「仮面ライダーのバイク屋のオヤジ」に例えて、「一緒に作っていく」というスタンスを貫いていました。利用者のこと、ミュージシャンのことを本当に真剣に考え、前向きにいい経営をしていた。ただステージを貸すのではなく、音楽を志す人たちが自由に表現できる場所を守り続けていた。

しかし2020年、新型コロナウイルスの影響が音楽業界を直撃しました。ライブは中止、予約はキャンセルの嵐。クラウドファンディングでは900万円以上もの支援が集まりました。それだけ多くの人に愛されていた場所だった。それでも、GARAGEは2021年12月31日をもって閉店。そして渡辺さんも、天国へ旅立ってしまいました。

日本にはGARAGEのように、利益のためではなく音楽コミュニティのために場所を守り続けてきたオーナーたちがたくさんいます。リハーサルスタジオも、ライブハウスも、根っこは同じです。ミュージシャンが音を出せる場所を、音楽を愛する人たちが守っている。

だからこそ、今あるスタジオやライブハウスを大切にしてほしい。あなたがスタジオに通い、音を出し、ライブハウスのステージに立つこと。それ自体が、音楽のために生きる場所を支えることになるのです。

日本のスタジオは、ただのレンタルスペースではありません。音楽を愛する人たちが、ミュージシャンのために守り続けている場所です。

さあ、スタジオに入ろう

バンドメンバーが一緒に演奏している
仲間と音を合わせる瞬間 — それが全ての始まり

バンドメンバーを見つけライブハウスを知り、そして今、スタジオの使い方も分かった。あとは実際にスタジオに入って、音を出すだけです。

最初は緊張するかもしれません。予約の電話がうまくいかないかもしれない。スタジオのドアを開けるのに勇気がいるかもしれない。でも大丈夫。日本のスタジオスタッフは、音楽を始めたい人の味方です。

まだバンドメンバーが見つかっていない方は、Memboで仲間を探してみてください。8言語対応で、言葉の壁を超えて日本中のミュージシャンとつながれます。メンバーが見つかったら — スタジオで会いましょう。

あなたの音楽が、日本で鳴り始める日を楽しみにしています。

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